SNSはダメ!しか言えない指導が導くこと
私は情報モラル講演でいつもお話ししていますが、そもそもSNSの目的やメリット、そして醍醐味は子ども達にちゃんと伝えるべきで、それが最初に行うことだと思っています。
まだ見えない夢や目標を見つけるために、SNSが活躍するかもしれません。
SNSが「夢発見器」や「将来発見器」になる可能性は、今の子ども達にはしっかり伝えつつ、そのためにもSNSのあるべき捉え方を伝えなければなりません。
SNSのチカラを借りて、自分の夢や目標を見つけること。
そして
SNSは当たり前の交流ツールではない。
SNSは自分の欲求不満を解消するツールではない
この辺りのニュアンスを如何に正確に伝えるかがポイントになるでしょう。
悪口書いたらダメとか、アレ危険これダメ・・・そういう指導もいまだに存在するようですが、それはもう注意であって指導ではありません。
僕はこの数年来の「スマホダメ!SNSダメ!」に固執した指導が、今の若者のSNS/ネット利用の土壌を作り出したと考えています。
今回の「アサデス。」に登場した若者のSNS利用について驚いたとするならば、それは「SNSダメ!」しか言えない指導が招いた一つの結果ですし、大人の指導が不十分だったということです。
SNSの正しい使い方を教えることが情報モラル指導
それでは若者、そして子ども達に対してどのような指導を重ねていくべきなのでしょうか。
正直に言えば、この明確な答えは私も見つけきれていません。
しかし間違いのないことは、
・ネット(SNS)は私たち大人が利便向上のために生み出したということ。
・子どもや若者は間違いなく、今後もネット(SNS)を利用していくこと。
この間違いのない事実を私たちがどう受け止め、子ども達にどう説明するのかは重要なポイントです。
私は、ネットやSNSの魅力や可能性をできる限り子どもに伝えることが一番の良薬だと考えています。
ただただ面白い!というだけでなく、子どもの年齢や成長のステップを踏まえ、年齢なり、社会情勢なりで都度調整していく必要があります。
この調整段階で「危険!」という注意事項が登場するのです。
そして子どもへの情報モラル指導は、一番身近な家族で行えるのが理想です。
あまりネットに詳しくない親御さんからすると、スゴく難しいことかもしれえませんが、今知ってる知識認識のなかで子どもに関われたら、それでOKです。
一番よくないのは、「分からないから子ども任せ」にすることです。
小学校の頃から子どもと一緒にネットやSNS,スマホについて語り考える時間を増やすことが一番理想的な情報モラル指導だと思います。
これからも変化し続ける情報モラル指導
今後子ども達に指導すべき情報モラルはたくさんあるでしょうし、半年ペースくらいで更新されていくでしょう。
そういう意味では専門家として情報モラルを伝える立場の役割はより重要となります。
親が子どもをしっかり管理しなさい。
家庭でルールを作りなさい。
というだけでなく、情報モラルを指導する大人自身が、固定概念に囚われず、常に最新情報と共にアップデートしないといけませんね。
今回の番組への出演を通して、私自身気を引き締めたいと思います。