丁度一週間前に福岡県内の子ども達や関係者を驚かせた福岡の子どもをターゲットとした殺人予告ツイート。
ツイッターに小中学生殺害予告「ゲームの始まり」 福岡
(2016/11/12 18:13 朝日新聞デジタル)
この日は朝から福岡県内の小中学校では保護者に向けて警戒を促したメールが配信され、集団登下校をやパトロールをするなど、県内のあちこちで対応に追われました。
私もその日は柳川市で講演だったので、場合によっては中止になるかも・・・と構えていましたが、結局予告通りに事件が起きることはありませんでした。
そして1週間後、その容疑者が捕まりました。
「ツイッターに殺人予告、中学生を補導 「反響見たかった」」
(2016/11/12 18:13 朝日新聞デジタル)
容疑者は福岡県内に住む中学2年生だということですが、記事にもある通り興味本位のいたずらであるようです。
以前から福岡市内でもメールによる殺人予告や脅迫ツイートというのは度々発生し、その度に学校や地域の皆様が対応に当たられていました。
私自身もPTA会長をしているときは、近隣のパトロールをしたものでした。
この殺人予告の翌日、ある小学校で先生から、「今回の殺人予告犯は捕まるのでしょうか?」という質問を受けました。
過去もそうであったように、大抵は犯人の身元は判明しています。
ですので、「教育委員会も警察には報告しているだろうから、公表するかは別としても特定はするでしょうね。」とお答えしましたが、その通りの結果になりましたね。
そしてこの事件の直前に福岡市内の小学生と中学生向けに講演をしていて、その中で「ネットに上げた情報は2度と消えない。だからネットで他人に迷惑をかけるような行為をすると、まず捕まりますよ。」というお話をしました。
この話の直後に今回の事件が起きているので、僕の話を聞いた生徒児童は改めてネットの怖さと脆さをかみしめているのではないかと思います。
偽名であれツイッターであれ、ネットを利用すればある程度の犯人特定は可能・・・なのにそういう行動にでてしまうのは、子どもの情報リテラシーがいかに身に付いていないかを証明しています。
子どもはスマホの操作やSNSは使いこなしているように見えますが、その道具で「何をするか」という部分においてはまだまだ未熟な子どもなのです。
私が子どもの頃も、多少のいたずら行為などはあったものですが、影響は限定的であり、見つかればその場でこっぴどく叱られていました。
しかしネットやスマホが普及した現代では、いたずらの手法も増え、その分悪い影響が広範囲に広がることになります。
今回も恐らくは信憑性の低いいたずらツイートであるとは予想されていましたが、程度はどうあれ社会に迷惑をかけたことには変わりはありません。
補導された中学生も、このような騒動を起こしたことを反省してもらいたいと思います。
そして私自身も子ども達への講演や授業を通して、ネット時代の情報発信の影響力についてしっかり伝えていきたいと思います。