夏休み明けのせいか講演の機会が大変多かった9月。その最終日に福岡市西区にある中学校の人権講演会にてお話をさせていただきました。
今回のお話は中学生全学年向け。毎回保護者の方にお話しさせていただく機会が多いもので、中学生に対してお話するのは実に久しぶりです。
保護者向けのお話でも数ヶ月単位で話の内容が変わっていきます。そして今年度は圧倒的に小学校からのご依頼が多いという事で、今回は完全にスライドの内容をリニューアルして、友達とのコミュニケーションの在り方を軸足に、インターネットの情報リスクについてお話ししました。
今回訪れた学校は一つの小学校がそのまま進学してくる「一小一中」な中学校だそうで、人間関係やコミュニケーションも引き継がれるので、小中一貫校的で理想的な形といえます。
逆に考えると人間関係がリセットされにくいため、小学校の時のよくない関係もそのまま継続になります。それでも指導する先生方や地域の皆様といった方々には生徒への育成、指導が行き届きやすいといえそうです。
そういう校風のせいか、話を聞く生徒たちの態度や雰囲気はとても落ち着いた感じでした。話はスマホやSNSとはどういうものなのかを今一度説明し、ネットで情報発信する際のリスクを事例含めてお話ししました。
毎回そうですが、「ネットに上げた情報は削除できない」の件で一瞬シーンとなり、顔を伏せていた生徒たちもそこで顔をゆっくり上げていました。
学校でも大きなネットトラブルはないということでしたので、本当にこの学校はいい雰囲気で落ち着いているんだなぁと改めて思いましたし、一小一中という形を上手に利用し、低学年から連動した情報モラル教育ができればとよりいいのではないかと思います。
情報モラルは中高生になってからの対処法だけでは上手くいきません。スマホが、SNSが、という前に自分たちが行ってることは情報の受発信であることに気付かせる必要があります。
その情報の受け取り方や投げ方を間違えないための指導が、今後のテーマだと思います。