【独自】文科省、中学校へのスマホ持ち込み認める方針…緊急時や防犯を考慮

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一昨年の東大阪地震の影響で、昨年度大阪市が公立学校での携帯電話の持ち込みを条件付きで認める流れがありましたが、今回はコロナ禍が後押ししたのかもしれませんね。

学校へのスマホの持ち込みは正しいのか?

個人的な意見ですが、子供や学生がスマホを使うことには反対はしませんし、条件付きで学校に持ち込むことにも理解はできます。
 
「青少年の健全な育成」「防犯、安全対応」という異なるベクトルの見解があるため、学校持ち込みが適切かどうかを決めるのは難しいと思いますが、メリット/デメリットを整然と比較し、メリットが多いと思われるほうを選択すべきだと思います。
 
今はスマホ側にもスクリーンタイムなど、制御機能もあるわけですし、持ち込みによるリスクを軽減する方法はあると思います。
スクリーンタイムだけでなく、フィルタリングや、SNS等のネットサービス提供側の設定もあるのですから、対策はいくつも検討できると思います。
スマホやネットがインフラとなった今の時代に即した利用を考えるべきではないでしょうか。

協議や決定を遅らせるもの

しかし「学校にスマホ?」と聞いて、眉を顰める大人たちが多いのではないでしょうか。
おそらく子供の教育や健全育成において、過去の成果だとか以前から存在する慣習や価値観といったものが、学校持ち込みを容認できない雰囲気を作っているのかもしれません。
安全確保の視点から中学校へのスマホ持ち込みを容認するというのは、コロナ禍においては正しい流れのひとつだと思います。
そこに「教育とは」だったり「だから日本人はガラパゴス」的な、両極端で大きすぎる概念をぶつけられると、どちらも正しいだけに物事が進まないと・・・。
それは授業のオンライン化に関する話題でも同様です。
 
授業のオンライン化と学校へのスマホ持ち込みの話を単純に並べることはできませんが、学校へのスマホの持ち込みどころか、学校に集まって授業を行うことの必要性まで問われたコロナ禍においては、考え方をアップデートさせながら判断していかないといけないと思います。

コロナ禍、そしてこれからのスマホ対応

私もスマホやSNSの適正利用という情報モラルの在り方について、講演等でお話しさせていただいてますが、以前から大切にされてきた教育、健全育成への考え方を踏まえつつ、情報モラルのアップデートを常に行うべきだと考えています。
そして社会全体がスマホやSNSが常識となった時代の「令和版・青少年健全育成」を考えるべきだし、それはできるだけ急いだほうがいいでしょうね・・・また新しい流れが登場しますから。
スマホの学校持ち込み解禁に眉間にしわを寄せるのではなく、大人自身も時代の最適解を求めながら、健全と安全が両立できる方法を考えていきたいですね。