現代のコミュニケーションにおいて大きな影響を与えているSNS。
私自身も10年以上に渡りSNSを利用しています。
仕事の関係もあり、新しく登場したSNSはいろいろ試してみましたが、一番活用できたのはFacebookだと思います。
私とFacebook
2006年にmixi、2009年にツイッターを始め、その辺りに一度Facebookアカウント登録をしてみたものの、周囲にFacebookをしている友人がおらず、一旦撤退。
半年後の2010年に入り、ツイッターの友人のすすめでFacebookを本格的に始めました。
Facebookは7年間に渡り、ほぼ毎日、みっちり使用していました。
スマートフォンやSNSがインターネットの新しいうねりを生み出そうとしていた時期ということもあり、いろんな人と繋がり、多くの情報を得ることができるSNSは刺激的ではありました。中でもFacebookは実名顔出しということでビジネスに直結しやすいという「実」の側面もあったため、積極的に活用していました。
しかしSNSユーザーが増え、ネットの世界での自治が難しくなってくると、Facebookのネットワークでも歪みや温度差が出てきました。
その歪みはリアルの世界に影響を与えるようになり、ネット特有+リアルでの影響が絡んだトラブル頻発というSNSの洗礼を受け、2017年2月にFacebookを完全退会しました。
私がSNSに求めていたもの
Facebookは止めましたが、軸足をInstagramとツイッターに移し、自分の趣味全開のSNS投稿をしています。
リアルの世界のしがらみにがんじがらめだったFacebookに比べると、誰が見ているか分からないツイッターや、写真だけで思いを表現できるInstagramでのSNS参加はとても楽しくて刺激的でした。
そもそも2009年にツイッターを始めた理由は「日本中、世界中のユーザーと繋がり、様々な情報や多様な意見に触れることができる」からであり、手元のスマホとSNSだけで世界中の情報端末に一部になれることにワクワクしていたものです。
Instagramも写真が主役で、そこに言語は必要ありません。つまり世界中の人と繫がりやすいのです。
特に私の趣味であるガンプラ(ガンダムのプラモデル)では、私の作品に1000近い「いいね」が付いたり、東南アジア系の若いフォロワーがどっと増えました。
アナログ盤の投稿ではヨーロッパを中心とした僕と同年代の欧米のフォロワーが増えました。
海外の方とのコメントのやり取りは大変刺激的です。
そこで思い出しました・・・。
私がSNSに求めていたものは、日本に限らず世界中のユーザーと繫がること、そして様々な情報や価値観を共有することであり、今回のInstagramシフトで、その「原点」を再確認できたのです。
Facebookはどうだったのか
Facebookというのは基本的に国内ユーザーが中心のコミュニティになりがちです。さらに実名故の縛りやしがらみが、不用意な繋がりを許さない雰囲気を醸しだし、結局リアルの世界とがっちりリンクした「自分にとっての心地よいコミュニティ空間」のみが生まれます。増してビジネスチャンスを絡めようとすれば、必要以上のアピールや虚勢を張るような行いが増えていきます・・・これもリアルの世界での「営業」と全く同じです。
もちろんFacebookでも新たな人の繋がりが生まれ、絆が強くなるという側面はありますし、私自身も多くの友人ができました。
しかしいろんなしがらみやビジネス的な狙いみたいなものが渦巻き、個人的感情は避けられ、出る杭は打たれる世界は、リアルの世界と全く同じ。
Facebookというのはネット上にできた「生け簀」であり、その枠の中だけで粛々と行われるコミュニケーションなんだなぁ、とつくづく感じます。
その点、比較的自由なツイッターや世界中と「言語レス」で感性を共有できるInstagramは生け簀に収まらない「外洋世界」そのものです。
「生け簀」と「外洋」、どちらが正しいということではありません。
どちらが好きかということです。
そして私は外洋の水が合っているということでしょう。
そしてFacebook復活・・・
といいつつ、私の仕事の事情もあり、8ヶ月ぶりにFacebookアカウントを(嫌々)再取得しました。
以前繫がっていた方や、Facebookを止めて以降、お付き合いがあった方と再度お友達登録していただきました。
(以前Facebookで置鮎と繫がっていた方のお友達申請は喜んで承ります。)
以前のようにFacebookを積極的に活用するわけではありませんが、業務上のWEB媒体やInstagram等のSNS活用をバックアップする存在になるでしょう。
だからといってFacebookをなおざりにするわけではなく、現在繫がっているリアル+αでの情報共有やコミュニケーションができればと思っています。
イベントなど積極的なアクションや、人とか仕事の繋がりを拡張することは考えていません。
要は使い分けなんですが、
「生け簀」では行儀良く、「外洋」では自由奔放に
元々世界中の人といろんな情報や感情を共有したくて始めたSNSです。
多くの時間を外洋で泳ぎまくり、リアルかつまだ見ぬ知識を得たいと思っています。
常に変化するSNSコミュニケーション
私は多くの青少年に情報モラルを指導している立場です。
自分自身のSNS利用とコミュニケーションを常に見直すことは、永遠の課題です。
そしてSNSコミュニケーションというものは常に変化し続けるものだと考えています。
「SNSとはこういうものだ!」と、決めつけることも無く、
「SNSは人それぞれ!」と、適当なことをいうのでもない。
これからのSNS活用を考え、予測しながら、これから先のSNS時代のコミュニケーションのカタチを提示し、青少年に伝えていきたいと思います。