<道路交通法違反容疑>子供にハンドル握らせた動画で逮捕
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170618-00000009-mai-soci
6/18(日) 8:51配信 毎日新聞
私も子どもが小さい頃、運転席に子どもを抱きかかえ、ハンドルを握らせたことはあります・・・もちろん車を走らせてはいませんが。
お父さんであれば、男の子であれば、そういうシーンは体験させてみたいと一度は思うかもしれませんね。
そういう意味ではお父さんである容疑者の気持ちは分からなくもないのですが、法律違反や万が一のことを考えれば逮捕されてもしょうがないですね。
そしてそれを動画でSNSにアップするという行為が、犯罪の証拠になってしまうことに気がついていないことは問題です。
そんなに今の大人は情報モラルが低いのでしょうか。
私は講演の中で、青少年の情報モラルの根幹は幼少時からの積み重ねであることをお話ししています。つまり生活においての正しい事柄の積み重ねを通して、適切なスキル、モラル、コミュニケーションを習慣化させなくてはいけないということです。
さらに砕いて言うと、毎日の正しい生活習慣の癖付けをしないといけません。ただでさえインターネットやゲーム、コミュニケーションの境界線が溶けて、一体化してしまっているのが現在の子ども達の価値観ですからね。
彼らが大人になり、これからの社会生活を営む上で、適切な情報モラルを持つことは必須だと言えます。しかしそれは日頃当たり前のこと・・・ルールを守る、約束を守る、親の言うことを聞く・・・などの基本的生活習慣の上に積み重なるものです。
スマートフォンやネットの正しい使い方やSNSやゲームのルールを教えたところで、毎日のことが適切にできなければ遅かれ早かれネットトラブルに巻き込まれるかもしれません。
今回の容疑者も、子どもが可愛くて、行き過ぎてしまったことが罪になったのだと想像できますが、そもそもそこに悪いことをしている意識自体なかったのかもしれません。そうなってくると、子ども達だけで無く大人も正しいモラルが欠けているということを感じざるをえません。
ネットの問題は家庭の問題だけど
スマートフォンやインターネットの適正指導は家庭の中で教えるべき、という考え方があり、私もそう思います。しかし肝心の親や周囲の大人がスマートフォンやネットの適正利用ができていなければ話になりません。
子ども達への指導だけを考えるのではなく、保護者や周囲の大人への啓発も含めた活動を、より厚く、そして熱く広げなくてはいけないのだと改めて感じさせる事件でした。
記事にもあるとおり、今回の容疑者はSNS投稿に関しての報道などで問題になっていることを知り、自ら出頭したということなので、ある意味ではホッとしています。
今回の件はしっかり反省していただき、これからはよきお父さんとしてもっと子どものためになる有意義な思いで作りをしてもらいたいと思います。