フランス、2018年9月から「学校でのスマホ使用が全面的に禁止へ」懐疑的な意見も

2018年1月8日 Yahoo!ニュース

フランスでは2018年9月より、学校でのスマホ使用を禁止にするそうで、これはマクロン大統領の公約なのだそうです。

理由は、子供を「スマホ依存にしないため」。

これだけスマホやネットが現代の社会活動において普及している中、ましてやそういう部分で先進的であったフランスが、国として子供へのスマホ環境を制限するというのは、若干時代に逆行している感じがします。

これまでも授業中にスマホを使用することは禁止されていたものの、持ち込んでも良かった、ということなのでしょうから、目に余る状況と深刻な懸念があったのかもしれません。

基本的にフランス人はラテン系のノリというか、「自分」をグイグイ押し出す人が多いと思います。フランスの方とコミュニケーションを取る度にそう感じていました。

それはパリの中の人の動きや車の運転にも見事に表れています。

そういうフランクな気質だからこそ、スマホやネットによるネットにおけるコミュニケーションの急激な変化に危機感を感じているのかもしれません。

先日もEU議会でFacebookやGoogleといったプラットフォーム提供企業に向け、情報管理に関する厳しい罰則を設けることを決議したことからも警戒感の強さが分かります。

スマホやネットの普及というのは、もはや人種や習慣の線引きをなくし、精神的距離感を縮めつつあるのかもしれませんね。

そういえばフランスで10代の学生に話を聞いた時に、「大人はFacebookを結構使っているけど、若者はSnapchatやWhatsUp(メッセンジャーアプリ)やツイッター、インスタだけを使っている。」ということを話していましたし、大らかで押しの強いフランス人でも、控えめで調和を重んじる日本でも、若者に対するスマホの影響力は大きいのだと改めて感じます。

私は先月フランスに2週間ほど滞在していましたが、パリ市内では交通をはじめとするさまざまな「スマホシフト」が日本よりも進んでおり、スマホやネットは欠かせない存在です。

そういう社会状況を見ると、子供達には段階的でもスマホ使用を前提とした情報モラル教育を推し進めるべきだとは思います。

単にロッカーに入れて預かる・・・みたいな施策は、個人的には愚策であるような気がします・・・そこまでバカですか?子供たちは・・・。

ひょっとしたら日本でもありうることなので、9月以降のフランスの情報モラル事情に注視したいと思います。