皆様こんにちは。

ブログの公開が久しぶりとなってしまいましたが、今年度も福岡県内外を含めて多くの情報リテラシー講演でお話しさせていただきました。

コロナ禍の影響もあり、多くの学校で開催された講演は、対面とオンラインのハイブリッドでした。

しかし単に「感染防止対策」という理由だけでなく、オンライン対応にすることで、今までの講演における「課題」を解決する手段として認知されるようになってきました。

従来型の講演の課題とは

従来の講演会は、決定された日時に参加者(生徒/保護者)を一つの会場に集めて実施されていましたが、従来型の講演スタイルでは課題もありました。

例えば

・特に保護者の参加が少ない
・会場設営や配付資料等の準備が大変
・単発講演、1時間程度の話では効果が薄い
・記録が残りにくい

講演内容にもよりますが、特に情報リテラシーに関する話題であれば、単発の話では伝わりにくく、ただ「規範意識事業」は実施しましたよ!という、ポーズにしかなっていないのではないでしょうか。

また現在の保護者において、お仕事をされている方も多いので、決められた日時のみで開催すると、そのタイミングで参加できない方が増え、そのうちに関心度が低くなってしまうかもしれません。

これは私自身がPTA会長時代にも感じていたことですが、参加者を増やすことはとても難しいことなんですよね。

ハイブリッド講演のメリット

先にお話ししたとおり、今年度の講演は会場での対面講演とインターネット(ライブ)配信を併用した形式が多く、いずれもそれなりの成果を見ることができたのではないかと思います。

対面での講演スタイルは変わりはありませんが、そこに私どもで持ち込んだカメラやマイク、映像スイッチャーを活用し、明瞭な映像と音声でライブ配信を行いました。

いくつかの学校では、講演者と、その背景にスライドを映写したスクリーンをまとめてカメラで撮影し、パソコンのマイクでZOOM配信を行っているところもあるようですが、それでは映像も音声も見づらく、オンラインで見ている方によってはストレスにしかなりません。

それでは結果的に満足のいかない講演会となってしまいます。

その点、私どものオンライン配信では、ほぼストレスなく視聴できたと思います。

またその講演会の様子は、ライブ配信のみではなく、アーカイブ動画として、期間限定公開をしています。

つまり、お仕事で忙しい保護者の方には、後日時間の取れるタイミングで講演動画を視聴していただくことができるわけです。

一番多い「平日の午前中」に実施する講演会では、会場にいらっしゃった方は10〜20名前後位だと思いますが、オンライン併用した場合、10〜50名程度のオンライン同時視聴があります。

さらにその動画をおおよそ1ヶ月公開すると、100〜500回の範囲で視聴されています。

なかには保護者の方が、子供や家族と一緒に何度か視聴されるケースもあるようです。

従来の対面式講演にオンラインを併用するだけで、講話そのものを聴いてくださる方が増えるわけです。

つまり、ハイブリッド講演によるメリットは,以下のようになります。

・講話視聴者数の増加
・繰り返して視聴できる(学びの回数の増加)
・アンケート回収が容易になる
・講演内容を含めた記録が可能(講師や内容によります)

学校ごとに工夫も

ハイブリッド講演のメリットはそれだけではありません。

単発の啓発で終わらせるのはもったいないということで、児童生徒向けの講座を動画コンテンツを作成し、保護者向けの講演と組み合わせるケースもあります。

一例として、

東京都板橋区立金沢小学校PTAでは、保護者向けのオンライン講演会(福岡〜東京)に併せて、小学生に向けた動画を別途制作し、その後に家族で話し合う機会を作っていただけるような機会を創出されています。

同様に福岡市立照葉小中学校PTAにおいても、ハイブリッド講演の実施と、やはり小中学生向けの動画を別途作成し、冬休み中に家族で学ぶ機会を提供しています。

このようにして、1年間のうち、たった1回程度の講座では定着させることができない情報モラルを、より長い期間、効果的に学ぶ機会が提供できるのです。

効果的で意味のある情報リテラシー講演のために

これまではコロナ禍における感染防止対策として、講演のオンライン化が進められていましたが、これから先は、「子供や保護者に効果的に伝わる手段」としてオンライン講演が推奨されると思います。

児童一人一人にオンライン端末が配布される現在ですから、講演や研修もオンラインを併用することは必然だといえるでしょう。

ぜひ児童生徒向けの情報リテラシー/規範意識事業の講演を計画されている学校や先生方には、ハイブリッド形式の講演スタイルを検討していただきたいと思います。

私ども株式会社伝えるを考えるでは、対面のみの講演会はもちろん、ハイブリッド講演に関する機材や準備について、すべて対応できます。

難しいことについては弊社ですべて対応できますので、ぜひお声かけください。