新年が明けて、年度末に向かうこの時期も講演のご依頼が多いのですが、時節柄中学校の入学説明会での講演させていただくことが増えてきます。
先々週から福岡県春日市の中学校2校と今日も福岡市南区の中学校の入学説明会にてお話をさせていただきました。
いわゆるPTA主催の講演ではなかなか参加者が増えないということもあり、こういう行事に絡めることもあるわけですが、中学進学のタイミングというのはそれ以上に重要なタイミングであるといえます。
さて各中学校で伺ったお話によると、すでに子どもたちはネットやスマホに関する知識を持っていて、中学生からの指導では対応が遅れてしまう状況を感じ取れます。
実際私も今年度の講演依頼は小学校関係がほとんどです。
生徒のスマホ所有率も6割を超えており、中学1年生であっても、一番所有率の高い中学3年生と同等数だそうです。
ネットやスマホに関するトラブルも1年生が多い学校もあります。
私が現役PTA会長だった時も、「中1ギャップ」ということが言われ、思春期の環境の変化に対応できない子どもが増えているという話もありました。
現在はスマホやSNSといった格好の「逃げ道」が増えている現状を見ると、単なる環境ギャップでは済まされない深さの溝が生まれそうで、少し怖い気もします。
そのためにもネットでのモラルや情報リテラシーというのは、いろんな形で幼少時からの習慣化するべきではないかと思います。

 

と同時に、親である大人の「手本となる行動」が重要なポイントです。
ちなみに今日伺った福岡市内の中学校は、過去数回講演をさせていただきましたし、校長先生もよく存じ上げていて馴染みの多い学校なのですが、携帯電話やネット利用に関して早い時期から積極的な対応をなされていました。
それでもネットやスマホのトラブルは後をたたないということでしたが、逆に言うと学校側の意識が高いからこそトラブルの存在を認識しているわけです。
学校での問題や課題は情報リテラシーだけではありませんので、いろんな学校で斑がでることは承知してますが、子どもがトラブルに巻き込まれない、そしてこれからの情報社会においての「社会人」を育成していくことは急務だと思います。