新年明けましておめでとうございます。昨年は多くの講演機会を頂きまして、いろんな方との出会い、たくさんの学びを経験させていただきました。

特に年末は講演件数も多く、ブログの更新もなかなかできない状態でした。

今年はもっとブログ更新頻度を上げたいと思っておりますので、今年もよろしくお願いいたします。
昨年末にトヨタから新型プリウスが販売されました。

プリウスといえばガソリンエンジンと電気モーターのハイブリッドシステムを搭載した車で、それぞれの利点を活かした省燃費のエコカーです。
初代プリウスが発売された時は、エコカーというものにあまり関心が集まりませんでしたが、2代目、そして先代の大ヒットを受けて、今や日本を代表する車となりました。
プリウスに代表されるハイブリッドカーが貢献したことは、ガソリン消費低減とCO2削減は当然ながら、運転する人に省エネ運転を意識させたことです。

アクセルの踏み方やハイブリッドカーならではの運転技術を学習させることで、いつの間にか省エネ運転が身に付いてしまうのです。 

さて同様に近年私たちの生活に浸透してきたスマートフォン。

このスマートフォンの普及はハイブリッドカーの普及に似ていると思います。

そもそもスマートフォンはインターネットにアクセスするためのツールです。

同じくインターネットにアクセスできるパソコンと違い、スマートフォンの存在は、テレビやゲームといった既存メディアを一まとめにした、自分の日常に寄り添うパーソナルメディアとなっています。
多機能で世界の、そして多数の情報や人と繋がるワイドなツールでありながら、自分だけの世界を構築することもできるコンパクトな空間であるという、ある意味スマートフォンもハイブリッドな性格を持っていますね。
しかし少ない時間や労力で多くの情報にアクセスでき、たくさんの人と繋がることができる「スマートフォン=ハイブリッドメディア」も、私たちの生活ペースに自然と溶け込みつつあります。

ハイブリッドカーが運転する人の意識を変えてしまったように、スマートフォンの存在は、人のコミュニケーションや情報接触を知らず知らずのうちに教育していくのかもしれません。
私は車を運転する際に運転技術や交通ルールをガッツリ学ぶのと同じく、スマートフォン(インターネット)を持たせることにもそれなりの教育が必要だと思います。

小学校低学年でも、横断歩道を渡る時は手を上げて「右見て、左見て、もう一度右見て」渡ることを知っています。それならばテレビやゲーム、インターネット利用を指導するときに、こういった基本的かつ易しい確認作業を指導することがあってもいいんじゃないでしょうか。

今の子どもたちがパソコンやスマートフォンで多種多様なインターネットサービスを利用する様は、大人の私たちが新聞のテレビ欄を見ながらチャンネルを変えるような感覚です。

特に今年はスマートフォンの通信料金の低価格化が進み、スマートフォン所有の低年齢化がより進みそうな予感もします。

より一層の普及を見越して、スマートフォンやインターネットの便利で有用な活用方法を教えると同時に、もっと目線を下げ、子どもたちの生活に根ざす情報モラル指導を行っていかなければならないと思います。
そのためにも今年は、より多くの子どもたちや保護者の声に耳を傾け、実情にあった具体案をまとめてまいります。

そしてインターネット本来のメリットを駆使して、できるだけ多くの方とこれからの情報モラル教育を共有できればと思います。