迷惑メールの写真は私 業者がブログの自撮り盗用 左右反転させ発覚避ける

2018年02月27日06時00分 (更新 02月27日 09時33分) 西日本新聞

こういった可能性は僕が講演を始めた7〜8年前から指摘していました。実際に出会い系サイトで写真を使われた女性もいましたから。

例え話ですが、可能性として泥棒が入らない家はありません。だから住民は鍵を閉めたり、セキュリティシステム入れたりの工夫対処を行い、泥棒の侵入を防ごうとします。

同様にインターネットにあげた自分の写真がどのように使われるのかは分かりませんから、それなりの覚悟と対応が必要になります。
実名表記のFacebookでは、実名を表記し、プロフィール画像も自分の顔であるならば、それは立派な個人情報です。
そのプロフィール画像は公開情報であり、だれでも見ることもできますし、保存もできます。
故になりすましも発生しやすいのです。

それを言ったらネットでは何もできないじゃん!

という声もありますが、僕が言いたいのはネットのメリットとリスクを計りにかけて、比較する意識が必要だということです。
これは画像の話だけではなく、デマやフェイクニュースに騙されないよう、情報活用能力を磨くことと同意です。

結果的に多くの場合、自己責任ですからね。


先ほどFacebookのプロフィール写真の話をしましたが、自分の顔写真の代わりに子どもや孫の顔写真をアイコンに使っている人も多くいます。
大人は自分で責任取れますが、子ども達は無理ですからね。子どもの将来や未来に傷を残すこともあるかもしれません。

画像の無断利用は完全に防ぐ方法はないというのが現状です。
そして記事にあるように、様々な加工を加え、無断使用が分かりにくくなっています。

できる対策とすれば、

・顔が写っている画像は極力投稿しない
・SNSのプロフィール画像では家族の画像は使わない
・自分のプロフィール画像を使うときは、加工をしたり、顔が小さめになるよう工夫する

他に気をつけるべき点は
・キャラクターや著名人など、著作権や肖像権を侵すような画像は使用しない
・友だち向けの限定公開だからと安心しない(人間関係なんて、どう変わるか分かりませんから・・・)
・SNSやブログの投稿時には、内容をよく考えてから投稿ボタンを押す

一番大事なことは、「住所氏名を公開する人はほとんどいないのに、画像はオッケー」みたいな身勝手なセキュリティ意識を見直すことでしょう。

SNSな世の中、今一度ネットに投稿することの意義と影響というモノを考え直す時なんだと思います。